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ドバイ政府がブロックチェーン研究の取り組みを支援

In ニュース
February 22, 2016
March 1, 2016
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dubai

アラブ首長国連邦(UAE)の首相で副大統領でありドバイ首長国のアミール(首長)であるSheikh Mohammed bin Rashid氏によって設立されたイノベーションセンターが、ビットコイン技術に焦点を合わせた研究委員会の創設を発表しました。

2015年に設立された未来博物館(the Museum of the Future)は中東諸国におけるイノベーションの振興と新しいテクノロジーの探求の推進を目的とするものです。このプロジェクトの要となるセンタービルは1.36億ドルの建造費用が予定され、2017年の完成を見込んでいます。
発表によると、このグローバルブロックチェーン委員会(the Global Blockchain Council)はドバイの各政府機関、グローバル企業(シスコ、IBM、SAP、マイクロソフト)、そしてブロックチェーンのスタートアップ(BitOasis、 KrakenそしてYellowPay)を含む32のメンバーから構成されます。

以前より未来博物館は、ドローンのような勃興するテクノロジー、教育、ヘルスケア、そして旅行産業への新しいテクノロジーの応用への支援を明言してきました。さらに今回の発表は、「2015年が中東諸国にとって「イノベーションの年」となる」というSheikh Khalifa bin Zayed Al Nahyan氏の宣言に続くものです。

ドバイ政府メディア局のプレスリリースによると、グローバルブロックチェーン委員会はブロックチェーン技術の応用可能性を議論し探っていく予定であり、それがいかに国内金融や非金融の産業セクターにインパクトを与えていくかを明らかにする事を目標にしています。

ドバイ未来博物館財団のCEOであるSaif Al Aleeli氏は声明で、ブロックチェーンへの投資が次の4年間で3000億ドルに達するであろうと言う統計に基づいたこのイニシアチブの重要性を説明しました。

Al Aleeli氏はこう述べました。

「グローバルブロックチェーン委員会は傘下に様々なイニシアチブを立ち上げ、ブロックチェーンと電子通貨を推進していきます。利点と問題点を探って行き、この勃興するテクノロジーの最良の利用法に関するロードマップを策定する予定です」。

彼はさらに、この委員会の取り組みには、著名人の招聘、ワークショップ、認知向上セッション、そしてハッカソンからなる年次カンファレンスの開催も含まれると述べました。

ドバイのスマートシティに関するイニシアチブであるスマートドバイ事務局の総裁、Aisha Bin Bishr博士は、グローバルブロックチェーン委員会は官民一体でこの取組みを進める事を目指すと付け加えました。

「ブロックチェーンのような新しい技術はすべてのサービス提供者に取引の方法を一変させる大きな機会を提示します。ユーザー体験は消費者にとってよりシームレスかつセキュアになります」と、Bin Bishr氏はプレスリリースで述べました。

IMFとNasdaqドバイ(前ドバイ国際金融取引所)の運営元によると、追加の声明が、UAEの大統領に対して「経済発展と計画および企業の登録、会社法やデータ保護法の管理」の責を負うDIFCA(ドバイ・インターナショナル・ファイナンシャル・センター)のCEOから発表されています。

最初の試験プロジェクト

発表の一部として、未来博物館は今回のイニシアチブで取り組む各試験プロジェクトの詳細を提示しました。

プレスリリースによると最初の試験プロジェクトでは、ドバイに拠点を置くビットコインサービススタートアップのBitOasisが、2002年ドバイにおけるコモディティの市場の設置のために設立されたDMCC(ドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター)と協働します。

DMCCの会長、Ahmed Bin Sulayem氏によると、BitOasisはDMCCと協調して、DMCCが今後も先行し続け他の市場参加者に助言を提供するため、「ブロックチェーンを用いたスマートオフィス(flexi-desk)の契約と登録プロセスのセキュリティを確保する」とのことです。

2つ目のプロジェクトでは、DMCCはビットコイン取引所のKrakenと協働して、一部のイスラム金融の業務で「DMCCがブロックチェーン技術の触媒となる」取り組みを行う予定です。

「従って、BitOasisとKrakenビットコイン取引所のプロジェクトを試験的に行うだけでなく、今後これらのようなプロジェクトを市場に出すことにドバイブロックチェーン委員会と共に全力を尽くすのは、DMCCにとって自然な次の一歩です」とBin Sulayem氏は述べました。

混乱している点も?

このように強い関心を示してはいますが、プレスリリースを見たところ、UAEのブロックチェーン技術への理解は今のところ初期段階にとどまっているようです。

例えば、文面には、「ブロックチェーンは200万以上のビットコインウォレットを支えている」とありますが、これはビットコインウォレットスタートアップのBlockchain社といわゆるthe blockchain、ビットコインを支える分散型台帳を混同していることを示しています。

「ブロックチェーンは15ヶ国語以上の言語で世界に提供され、ユーザーは電子メールやテキストメッセージによって、プライバシーとセキュリティを保ちながらビットコインを送信出来ます」(?)ともプレスリリースにはあります。特記すべき点は、Blockchain社はグローバルブロックチェーン委員会の設立時のメンバーに入っていません。

そして別の部分では、電子通貨であるビットコインとブロックチェーンの境目において言い回しが曖昧です。

また、「ブロックチェーン市場においてビットコイン取引の24時間の平均出来高は1億560万ドルであると報告されており、ビットコインの時価総額は68億ドルで推移しています」(?)ともプレスリリースにあります。

こうした様々な問題はあるにせよ、この野心的なプログラムはブロックチェーン業界の関連発表が少なかったこの地域におけるテクノロジーのマイルストーンであると思われ、今後注視していく価値は充分あるでしょう。

参考:
Dubai Government Backs Expansive Blockchain Research Effort

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