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“マルチチェーン”:カスタマイズ可能なブロックチェーンサービス(2)

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1月 16, 2016
3月 1, 2016
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Fintech業界において聞く機会が多い「ブロックチェーンテクノロジー」という言葉は、まだまだそれぞれの解釈や定義によって使われているのが現状です。

現在、金融機関などによって「ブロックチェーンテクノロジー」の言葉や性質に関する議論が行われていますが、その一方で新たなシステムの研究も行われています。

今回は、ブロックチェーンテクノロジーのシステムが抱えている課題と可能性を、ウェブ上でビットコインの資産管理を行う「マルチチェーンプライベートブロックチェーン」という新たなソリューションを夏にローンチしたばかりのCoin SciencesのCEO、Gideon Greenspan氏の意見を中心に紹介します。

関連記事:“マルチチェーン”:カスタマイズ可能なブロックチェーンサービス(1)

管理者がアクセス許可をカスタマイズできる

他の非公開ブロックチェーンソリューションのように、「マルチチェーン」は、ビットコインと連携し、認識されている問題を取り除こうとしています。

このため、特定の参加者に元帳のアクセスを制限し、金融機関はアクセス許可された取引を管理でき、分散したマイニングを割愛することができます。

プライバシーの問題に関して、「マルチチェーン」はアクセスを許可されたユーザーのリストを設定し、そのユーザーが、取引を証明するネットワーク上の情報や、「マイナー」を参照するノードとして行動できるようになっており、この中には他のノードが承認されたかどうかを、ノードが証明することができる方法も含まれています。

特権階級は、特別なメタデータを使って取引することが認められており、ブロックチェーンの最初のブロックである「Genesisブロック」のマイナーは、ネットワーク上に確立されたあらゆる権利を与えられ、「管理者」として行動できます。

この「管理者」は、決められた人数の参加者によって、確認の必要がある同意事項が変更された場合において、ネットワーク上で他の管理者を指名できます。

報告書によると、アクセス許可をブロックの一部に限定したり、適用範囲を修正することもできます。

これはビットコインの現在のコンセンサス戦略とは異なり、現在の戦略は、分散された開発業者の組織は、ソフトウェアを新バージョンにアップグレードするために、ネットワーク上で処理中の取引の大部分、もしくはすべてにソフトウェアの変更を適用しなければなりません。

多くの場合、技術的には難しくないですが、この対応の際に課題となるのは、現在ビットコインネットワーク上のブロックの大きさで議論が進められていることに例証されているかもしれません。

2015年の夏までにさまざまな提案が導入されましたが、ソリューションに関しては、まだ何も合意にも達していません。

「マルチチェーン」はユーザーに安全な取引を提供する

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「マルチチェーン」ネットワーク上のマイナーは、仕事の証明をする必要がないため、これらの法人が意思決定を信頼できる革新的な方法を「マルチチェーン」は導入しました。

これは「マイニングダイバーシティー」と呼ばれ、この処理によって、マイナーの取引処理はランダムな順番に取引を承認することを可能にしました。

「マルチチェーン」のユーザーが、ブロックチェーンネットワークを「10のマイナー」と設定し、これらのうち8つのマイナーが承認しなければブロックが記録されないという比較的高いマイニング難易度を設定するといった状況をGreenspan氏は説明し、「これが意味することは、マイナーたちは他のものを開始する前に8つのブロックを待たなければなりません。8人が承認しない限り、少人数のマイナーたちが個人でチェーンをマイニングする可能性はないということを意味しています」と語りました。

「この構造によって、より多くのマイナーが取引の承認に参加することができ、固定された順番による不正がないことを証明しています」とGreenspan氏は主張しています。

「取引料金とブロック報酬は「マルチチェーン」ではデフォルトで0に設定されていますが、カスタマイズすることも可能で、参加者は毎年サービス料を請求することができます」とホワイトペーパーは示しています。

それでもGreenspan氏は「プライベートブロックチェーン」は、中央集中型データベースよりも、多くの恩恵を提供できるということを確信しており、その恩恵として各参加者が資産に対して完全な管理を保持できることは、批評家によってよく支持される主張です。

データベースの管理がマイナー間に拡散されており、「マイニングダイバーシティー」の概念のために、ひとつのサーバーを失うことはネットワークを危うくするわけではありません。

「この種類のデータベースは、多くの関係者間でデータベースを共有することを可能にし、お互いを信頼しなくても安心で安全な方法で修正できます。

これはとても妥当な方向性で、新種のデータベースは、かなり強力なものになるだろうと私は思っています」とGreenspan氏は締めくくりました。

失われたつながり

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「マルチチェーン」のユーザーは、自分が作成したブロックチェーンの数にも制限されていません。さらに、マルチチェーンユーザーは自分のブロックチェーンとビットコインネットワークや、実際のビットコインの移動のないブロックチェーンのビットコインテストネットに接続する能力を持っています。

しかしながら、相互運用性はこれまでビットコインに制限されており、「マルチチェーン」はRippleや「イーサリアム」といった『マルチチェーン』とは別の世界には接続できません。

しかし、ビットコインのモデルは、より大きなスケールで展開することが可能です。取引が同じデータを変更している状況でなければ、同時に多くの取引を行うことができるとGreenspan氏は述べました。

これらの代替製品とは対照的に、プロトコルや、コマンドライン、APIインターフェースとアーキテクチャを使い、「ビットコインコア」の支流であるマルチチェーンを基礎から外すことにより、Greenspan氏はビットコインを好ましいテクノロジーとして捉えています。

この方法で、「マルチチェーン」の報告書は、「『プライベートブロックチェーン』をより強固で、世界的なビットコインブロックチェーンの初期版として位置付けています。『プライベートブロックチェーン』は次の10年間に、このテクノロジーを設置しようとしている金融機関にとって、より魅力的なソリューションになるでしょう。

今から20年後、もしビットコインや他のブロックチェーンがとても低いコストで、大きな認知度のある企業によってマイニングが管理され、月に何十億もの取引を処理していれば、ビットコインは機関間の金融取引にとって魅力的なプラットフォームに映り始めるかもしれません」

参考:
Inside Multichain: A Build-Your-Own Blockchain Service for Banks

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